お盆前に知っておきたい「墓じまい」の話

こんにちは、行政書士の寺園です。

早いもので、もうすぐ8月ですね。

お盆の季節は、ご家族やご親戚と集まる機会も増える時期。

お墓のこれからについて、話し合うのにいいタイミングかもしれません

今日は、「墓じまい」についてお話ししたいと思います。


💬 墓じまいとは?

「墓じまい」とは、ご先祖さまのお墓を撤去して、そこに埋葬されているお骨を別の場所に移すことをいいます。

お墓のある土地は更地に戻して、墓地の管理者に返還する流れになります。

最近では、お墓の代わりに

  • 納骨堂
  • 永代供養墓
  • 樹木葬
  • 海洋散骨

など、様々なライフスタイルに合わせた供養のカタチを選ぶ方も増えています。


📈 なぜ墓じまいが増えているの?

いちばん大きな理由は、

「お墓を守る人がいなくなってきている」ということ。

・子どもが遠方に住んでいて、なかなかお参りに行けない

・継ぐ人がいない

・高齢になって管理が難しくなってきた

こうした声は本当に多く聞かれます。

実際、厚生労働省の統計でも、

お墓の引っ越し(改葬)の件数はこの20年で4倍以上に増えています。


📝 墓じまいの流れ

「墓じまいって何からすればいいの?」

そう感じる方も多いと思いますので、簡単に流れをまとめますね。

  1. ご家族・親族で相談して同意を得る
  2. お寺や墓地の管理者に連絡・相談する
     (寺院墓地の場合は「離檀料」が必要なケースも)
  3. 新しい納骨先を決める
  4. 市区町村で「改葬許可証」の手続きを行う
  5. 僧侶による「閉眼供養(魂抜き)」を行う
  6. 墓石を撤去し、墓地を更地にして返還する
  7. 遺骨を新しい納骨先へ納める

書類や手続きは多少ありますが、

ひとつひとつを落ち着いて進めれば大丈夫です🌿


💰 気になる費用と補助金について

墓じまいにかかる費用は、おおよそ50万〜130万円ほどが目安です。

主な内訳は

  • 墓石の撤去・処分費用
  • 僧侶へのお布施(閉眼供養)
  • 離檀料(寺院墓地の場合)
  • 改葬先での納骨費用など

また、自治体によっては補助金制度がある場合もありますので、

まずは市役所などに問い合わせてみるとよいでしょう。

業者さんの見積もりも1社だけでなく、複数取って比較するのがおすすめです。


⚠️ 墓じまいの注意点

トラブルを避けるためにも、以下のポイントはとても大切です:

  • 親族の同意は必ず得ておくこと
  • お寺や管理者には、早めに連絡・相談を
  • 新しい納骨先は、将来の管理も含めて慎重に選ぶこと
  • 書類の準備や申請は、余裕を持って早めに進める

🌸 墓じまいは“やさしい選択”

「お墓をどうすればいいんだろう?」

そう悩むことは、決して悪いことではありませ

大切なのは、今の自分たちの状況に合わせた供養の形を考えること

そして、それはご先祖さまを大事に思っているからこそ出てくる想いです。

墓じまいは、

  • 将来の不安を軽くする
  • 家族に負担をかけないようにする
  • お墓が無縁になってしまうことを防ぐ

そんな、家族へのやさしさと感謝を形にする選択でもあります。


もし、「何から始めたらいいのかわからない…」と感じたら、

どうぞお気軽にご相談くださいね。

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