「うちの親に、どうやってエンディングノートの話を切り出したらいいか分からなくて…」
そんなご相談を最近とても多くいただきます。
実は「親にどう話をするか」で悩んでいる子ども世代はとても多いんです。
今回は、エンディングノートをすすめる時のベストなタイミングや、角が立たない伝え方の工夫、
そして準備がないと家族が困る具体例をご紹介します。
「縁起でもない!」
「まだ元気なのに」
「そんなの考えたくない」
と返されることも少なくありません。
でもこれは、ネガティブというより
“不安”や“わからなさ”、そして実は“めんどくささ”が原因なんです。
字を書くのが面倒、きれいに書けない、
あるいは「そのうちやる」で放置してしまっている…
親の気持ちはそんなところかもしれません。
だからこそ、「タイミング」と「伝え方」がとても大切です。
切り出しやすいタイミングベスト5
① 法事や葬儀があったあと
「うちはどうしたい?」と自然に話しやすいタイミングです。
② 親の誕生日や還暦・喜寿などの節目
人生を振り返る節目は、将来の話にもつなげやすくなります。
③ 体調の変化や入院があったとき
不安が現実的になる時期。こちらの言葉も届きやすいです。
④ 親から相続やお金の話が出たとき
「じゃあノートとか残してもらうと助かるかも」と自然に提案できます。
⑤ 正月・お盆など家族が集まるとき
落ち着いた雰囲気で、しっかり話せるチャンスです。
何も残していないと、家族はどうなる?
たとえば、親が突然亡くなった場合、こんな問題が起きることがあります:
どこの銀行に口座があるのか分からない
通帳や印鑑の場所が分からない
銀行が死亡を知ると口座が凍結され、預金が引き出せない
相続人全員の書類を集めるまで手続きが進まない
葬儀費用を一時的に立て替えることになるケースも
(銀行によっては支払いに応じる制度もありますが、すぐ使えるとは限りません)
準備がないと「今すぐお金が必要なのに、引き出せない」
「何も分からない」という状態になってしまいます。
エンディングノートは“話しながら書く”のが一番自然
エンディングノートは、かしこまって書くものではありません。
話の流れの中で「そういえば銀行どこやっけ?」
「保険ってまだ入ってるのある?」
そんな風に少しずつ聞いて、少しずつ書きとめていく。
それで十分なんです。
家族と話すきっかけとして、エンディングノートを使う。
書くことより、“伝えること”が大事なんだと思います。
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